目の前の問題を解決するには
副会長の宿里です。
先日はこの頃よく見る虐待のニュースから子育てについてお話しさせていただきました。
今回は並行して多い高齢ドライバーの致死事故から少しお話しをさせていただきましょうか。
世間では運転免許の返納を促すような話もあがっているようですね。
わたし個人としては返納について反対はしませんが賛成も致しません。
ただ返納をさせることだけで解決に至るとも思っていないのが正直なところです。
というのも、世間の高齢者さんたちが皆一様に運転免許を返納したらどうなるでしょうね。
ちょっと困りませんか?なんだか弊害が出てくると思いませんか?
タクシーを利用したことのある方はたくさんおられると思います。
その運転手さんは、やけにお年を召した方の割合が多いと思いませんか?
長時間勤務で結構なハードワークなので若い方は働きたがらないみたいですね。
そのため、運転手さんの人手不足と高齢化が進んでいるです。
皆さんの会社に、嘱託雇用の社員さんはいらっしゃいませんか?
要は、一度定年退職されてから再雇用されてパートタイマーのように勤めていらっしゃる方ですよね。
会社側から『あなたさえその気があればまた来てくれない?』という感じでお願いされて再雇用された方がほとんどかと思います。
もちろん、わたしの勤め先にも何名かいらっしゃいます。
皆さんアクティブに遠方まで車に乗って機械のメンテナンスや営業に行かれています。
会社にとってとても必要な方々です。
では、高齢者と呼ばれる年齢に達した方々が次々に運転免許を返納したらどうなるでしょうね。この少子高齢化社会において。
とっても困ったことになりますね。
きつい仕事はしたくない、でも高齢者は免許を返納しろ。
これは少しわがままな言い分に聞こえてきます。
事故は無くなれど、他の問題が浮上することは明確ではないでしょうか。
家族に高齢の方がいらっしゃる方。
返納しろ返納しろと頭ごなしに言う前に未来について少し考えてみた方がいいかもしれませんね。
高齢の方々が車に乗ることに頼って社会が成り立っているのも事実です。
宿里